餃子で有名な栃木県の宇都宮市。餃子を食べに訪ねた時、時間もあったので、街をのんびり散策してみると、素敵なスポットを発見しました。
JR宇都宮駅からバスで5分ほど。いちばんの繁華街、オリオン通りに到着します。

栃木県内のおいしいものがそろったマルシェ「@miya」などもあって、お土産を買うのにもおすすめの通りでした。
そして、オリオン通りを外れて歩くこと10分。ガイドブックで見た「宇都宮城址公園」に到着しました。

ここには関東七名城とも言われた「宇都宮城」があったそうです。戦国の時代を生き抜いた難攻不落の城で、江戸時代初期には、本多正純が城主になって城の大改修を行ったとか。
その後、幕末の戊辰戦争で燃えてしまったそうですが、今は櫓(やぐら)や土塁などが再現されています。

城址公園の中は無料で入ることができました。再現された富士見櫓に登ってみると、観光ボランティアの方がくわしく解説してくれました。

なるべく当時の建物を忠実に再現するため、現代の釘は使われてないそうです。

窓からは街が見え、遠くに男体山を見ることもできました。高い建物のなかった江戸時代には、“富士見櫓”の名前のとおり、富士山が見えたそうです。
日光東照宮に向かう将軍が宿泊する「御成御殿」もあったそうなので、もしかしたら、同じ景色を見ていたかもしれません。

土塁の上にある白が美しい漆喰の土塀には、攻撃のための仕掛けも再現されていました。ふたつの杭の上に木の板を置き、塀の上からも攻撃したそうです。

敵を撃つための穴(狭間(さま)というそうです)が、白い壁に小さな窓のように開いています。ここから狙われたら…と想像したりして、ほんとに現代人で良かった、と思ったのでした。

思った以上に楽しめた、ちょっとした歴女の気分を味わえるスポットでした。

帰り道にはたまたまやっていた消防の出初め式にも遭遇。
城址公園から戻るルートには、大谷石が美しい「松が峰教会」もありました。

まるでヨーロッパの教会のよう。礼拝堂も無料で開放されていたので、城址公園と合わせて、宇都宮の街歩きで訪ねてみるのはいかがでしょうか。
