【箱根】秋の散策にピッタリ!箱根の隠れた紅葉名所「チェンバレンの散歩道」

箱根の紅葉

11月も中頃を過ぎると、箱根の山は紅葉の季節。山のあちこちで鮮やかに色づく景色を求めて、大勢の観光客が箱根を訪れます。

そんな人の多い秋の箱根へ行くなんて…とお思いのあなた、実は宮ノ下に素晴らしい紅葉が楽しめて、しかも人がほとんど来ない穴場があるのをご存知でしょうか。

箱根登山鉄道を宮ノ下駅で下車し、国道1号線へ出るとそこはセピア通りと呼ばれる宮ノ下のメイン通り。この下を流れる早川渓谷にある堂ヶ島遊歩道、愛称「チェンバレンの散歩道」は紅葉の隠れた名所なのです。

宮ノ下とチェンバレンの散歩道

箱根は昔から湯治客が来る温泉地でしたが、現在のように開けてきたのは幕末~明治時代のこと。当時外国人は日本国内を自由に移動することができず、数少ない保養地の1つが箱根でした。

特に宮ノ下は外国人専用の宿泊施設「富士屋ホテル」があったため多くの外国人客が訪れ、長期間滞在する人や自分の書斎を建ててしまう人がいました。

日本語学者のイギリス人、チェンバレンもこうした1人で、彼が出版した旅行記には宮ノ下の記述が多く出てきます。そのチェンバレンが好んでよく散策したのが堂ヶ島遊歩道でした。

紅葉見ごろな散歩道を歩く

宮ノ下の紅葉が盛りの11月下旬、早朝から出かけてチェンバレンの散歩道の紅葉を見に行きました。

箱根宮ノ下駅

駅を出てからは国道1号線を強羅方面へ進み、セピア通りのノスタルジックなお店を眺めながら歩きます。街路樹もきれいに紅葉していて、これだけでもじゅうぶん楽しめると嬉しくなります。

富士屋ホテル前の宮ノ下交差点を今度は国道136号線(箱根裏街道)へ進み、すぐ見えてくる木賀温泉が散歩道の入口です。

宮ノ下交差点付近

国道から渓流沿いまでは結構な高低差で、落ち葉に足を取られないよう気をつけながら階段を降りていきます。

川に近づくにつれ吊り橋が見えてきて、ここから遊歩道が本格的に始まります。この吊り橋は早川にある東京電力が整備しているもので、何と大人3人までの重量規制。結構揺れる橋をドキドキしながら渡ります。

東電吊り橋

橋を渡ってからは早川沿いの散策路を歩くのですが、道は整備され険しくなく、川のすぐ近くまで出られる箇所もあったり、とても静かで緑豊かな森の中を通ります。

山の紅葉が味わえますが、ここは新緑の季節に来た方がきれいかもしれないと思いました。

そんな道をしばらく進むと、何やら周囲の風景に似つかわしくない建物や鉄柵が見えてきます。東京電力の早川発電所で、周辺にはモミジとカエデが多くひときわ鮮やかに色づく一角でした。

東電施設

遊歩道沿いは紅葉の並木道となっており、小さな木のベンチがあったのでここで一服。発電所の方も休憩時間にこんな風に景色を楽しむのかしらと思いました。

東電の先

発電所を過ぎると今までのなだらかな道が嘘のような山道になりました。足元の土はホクホクしていて木の根が階段代わりになり、山の斜面をどんどん登っていきます。

相変わらず周辺の景色は素晴らしいのでそれを励みに進みます。こんな状態の道があるので、あまり軽装で来ない方が良いかもしれません。

チェンバレンは本当にこんな所を散歩したのかしらと考えながら15分ほど歩くと、今度は下りの道になってきました。

早川渓流沿い

斜面を下って再度早川の渓流近くに出ると、大きくしっかりした橋や旅館が見えてきます。ここは堂ヶ島温泉、遊歩道の終点です。

橋を渡る前に横道に入り、鎌倉時代の高僧夢窓疎石(むそう そせき)が滞在したと伝わる一帯も散策し、存分に紅葉を楽しみました。

おもしろいことに、散策中にすれ違った方はハイキング客の年配女性のみ。時間が早かったせいかもしれませんが、堂ヶ島温泉側に着く頃には9時を過ぎていましたので、ハイキング客の多い箱根で紅葉の時期にこんななの…?と、とても不思議でした。

もしかしたら、チェンバレンの散歩道はあまり知られていない、隠れた紅葉名所なのかもしれません。

疲れた体を癒す足湯と和スイーツ

堂ヶ島遊歩道から国道1号線に戻り(ここの登り坂がまたツラい!)、歩き疲れた身体を癒すために、宮ノ下駅近くにある「ナラヤカフェ」に立ち寄りました。

ナラヤカフェはお土産屋とギャラリーを併設した、木のぬくもりをふんだんに味わえる素敵なお店です。

箱根ならやん

そして何と無料の足湯があり、浸かりながらお茶を楽しむことができるのです。無色透明なお湯はもちろん温泉で身体がポカポカして足のこわばりも取れてきます。

これに名物「ならやん」を食べれば元気一杯、回復した私は強羅を目指すのですがそれはまた別のお話。

じっくり紅葉と渓谷を楽しみ、足湯と甘味に癒される良い休日になりました。みなさんもたまにはこんなハイキングを箱根で味わってみませんか?

旅データ

  • アクセス:箱根登山鉄道「宮ノ下駅」下車

旅が好き&出張の多い仕事のため、国内あちこちに出没しています。たまに海外も行きます。目下の目標は四国に初上陸して、47都道府県全てを訪れることです。各地の楽しい情報をみなさまにお届けできるような記事を心がけます。

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