日本に現存するお城や城跡は現在約200城。その中で唯一赤い瓦を使用した福島県会津若松市にある「鶴ヶ城」は会津若松市の有名観光名所で、毎年たくさんの観光客が訪れる場所となっています。
今回は、そんなお城をより深く知ることができて、さらに無料のボランティアガイドさんと鶴ヶ城めぐりをしてきました。
まずは事前予約する
鶴ヶ城のボランティアガイドは、事前予約制です。会津観光ビューローのホームページからメールフォームでボランティアガイドの予約を入れることができます。
希望日時、参加人数などを記入して送ると、待ち合わせ場所や時間のメールが返信されてくるので、あとは待ち合わせ場所に行くだけです。
分からないことなどもすべてこのメールのやりとりで質問させていただきましたが、丁寧な返信をいただき、安心して当日を迎えることができました。
ボランティアガイドについて

ボランティアガイドとは、文字通りボランティア(無償)でガイドをしてくれるサービスです。お城によって細かい違いはあるかもしれませんが基本的には、「ガイドさんの説明を聞きながら、一緒にお城を歩く」スタイルが多いかと思います。
自分だけで歩いていては見落としてしまうお城の豆知識をわかりやすく教えてくれるので、お城をより身近に感じたい、もっと詳しく知りたいという方や地元の方とふれあいたいという方におすすめです。
待ち合わせ場所はお城のそばの観光案内所
時間に遅れないように待ち合わせ場所へ行くと、ボランティアガイドと一目でわかる派手なブルゾンを着た方がいました。いなくても窓口で予約名を言うと、担当してくださるガイドさんが出てきてくれます。

ガイドさんは高齢の方が多く、地元に貢献したいとか、人と触れ合いたいとか、地元の良さを知ってほしいという理由で、ライフワークとしてやられているようです。ここで、簡単なスケジュールとコースを確認して出発です!

ガイドさんと一緒だと、普段なら絶対に気づかないポイントをわかりやすく説明してくれます。たとえば、石垣の積み方一つ、石の大きさ、場所によっての違いなど。
今回のガイドさんは、ときどきお城クイズなるものを出題してくれて、ただ聞くだけでなく考えながら見学して回れるので楽しさも倍増です。
たとえば、この石垣の中でもひときわ大きな石を見てください!

お城の威厳を表すためにこんなに大きな石を使ったそうですが、あまりに大きすぎて何人集まっても動かすことができなかったそうです。それをお城のお殿様の名案で、無事動かすことができました。さて、その名案とは?
答えは「芸子さんに石の上で芸をしてもらい、みんなの気分を上げて動かした」だそうです。どの時代でも女性の魅力の効果は抜群なんですね。また、この石には魔除けの意味もあるそうです。

こちらは、ガイドさんが発見したハート型の石!
ガイドさんも数年前に発見され、ガイドの際に案内はしてますが、なかなか広まらないなあと苦笑いをされてました。このハートの石は、大小2つ、城内にありますので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。
ガイドさんとの楽しい時間は、約1時間で終了。そこからは天守閣に登りました。
入場料は大人410円。近隣史跡共通入場券などがあるので、行き先に合わせてお得なチケットを選ぶこともできます。お城の中は博物館になっており、兜や刀などさまざまな展示があります。

天守閣からは、会津若松の町が一望可能。これから向かう飯盛山方面をぱちり。

天守閣を降りて、飯盛山へ向かおうとしたら、お城に戻ってくる武者行列に遭遇!

地元の方がメインで、武将や姫に仮装して町中を練り歩く武者行列。スタートとゴールが鶴ヶ城になっていたようです。この武者行列のため、交通規制が敷かれ、飯盛山へ行くのが遅れてしまいましたが、勇壮な武者行列が見られたので良し!
ちなみに大河ドラマ「八重の桜」に出演されていた綾瀬はるかさんも毎年この行列に参加されているそうです。
普段は天守閣がメインで、何気なく通り過ぎてしまう石垣ですが、ガイドさんと歩くと単なる石垣にも歴史があり、それぞれの石垣にも役割があったことがよくわかります。
ガイドさんは地元の方が多いので、地元の人がおすすめのお店なども話の合間に聞いたりして、情報収集できるのもポイントです。
お城に行く機会があったら、ぜひ、ボランティアガイドさんと一緒にお城を巡ってみてはいかがでしょうか。
旅データ
- 料金:大人410円
- アクセス:「鶴ヶ城入口バス停(周遊バスいからさん)」から徒歩5分
- URL:http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html
