憧れの豪華列車「ななつ星」、「特急ゆふいんの森」、「特急あそぼーい!」、「SL人吉」など、魅力的な観光列車が数多く走るJR九州エリア。電車ファンのみならず、観光客にも人気があります。
今回は熊本の人吉駅から鹿児島へ向かうため「特急いさぶろう」に乗り、のんびり列車旅を満喫してきました。
こちらが観光列車「特急いさぶろう」。

レトロな赤の車体、デザインもクラシカルで雰囲気があります。鹿児島の吉松駅行きが「いさぶろう」、熊本・人吉行きが「しんぺい」と、行き先によって名前が変わるそうです。
車内も落ち着いたカラーで、レトロなランプや、格子の木製の座席が素敵なデザイン。旅の気分もますます盛り上がります。

車窓からは九州らしい、豊かな自然の景色を楽しむことができます。

この列車の魅力は通過する駅で途中下車できることです。最初に下車できるのは「大畑駅(おこば)」。日本で唯一の「ループスイッチバック」がある駅だそうです。

スイッチバッグとは、急こう配を前進と後退を繰り返しながら登ることで、それがループ線のなかにあるのがここ大畑駅だけだそうです。きっと、鉄道ファンにはたまらない場所ですね。
でも、わたしが気になったのは名刺だらけの木造駅舎!“待合室に名刺を貼ると出世する”という噂があるそうで、待合室どころか、入口まで名刺だらけ…。みんなやっぱり、出世したいのですね(笑)
次の「矢岳駅(やたけ)」でも途中下車。

レトロな木造駅舎がとっても良い雰囲気です。その場に立つと、まるで時が止まってしまったような不思議な気分になりました。この駅にはとても良い状態で保存されたSLが展示されています。通称「デゴイチ」、近くで見ると、とっても大きくて迫力があります。

機関室にも乗れるようになっていて、子どもたちは大喜び。大人も夢中になって写真を撮っていました。

そして、この列車でもっとも人気のスポットでもある、日本三大車窓の絶景に近づいてきました。

矢岳駅を過ぎると、その景色は見えてきます。列車も写真撮影のために停車してくれます。車窓に広がる美しい風景。さすがは日本三大車窓です。

この日は少し霞がかっていましたが、えびの高原とその奥に霧島連山が見えます。お天気のいい日は鹿児島の桜島まで見えるそうです。
そして最後の通過駅、宮崎県に位置する「真幸駅(まさき)」でも途中下車しました。

国鉄時代から使われていたという“幸せの鐘”が人気です。かわいらしい木造駅舎も魅力的でした。
車窓からの美しい景色はもちろん、途中下車できるレトロな駅舎など、さまざまな楽しみ方ができる観光列車「特急いさぶろう」。きっと素敵な旅を演出してくれます。
旅データ
- 料金:3,930円
- URL:https://www.jrkyushu.co.jp/trains/isaburou_shinpei/