スペインと一言にいっても、地域によって特徴があり、大体5つの地域に区分できます。そこで今回はスペインのおすすめ観光エリアをご紹介します。
1.メセタ地方
この地域の特徴は果てしない地平線と荒涼とした景観で、なんと国土の4割を占めます。スペインらしいイメージの地域と言えます。
カスティーリャ=イ=レオン地方、マドリッド首都共同体、カスティーリャ=ラ・マンチャ地方、エストレマドゥーラ地方が含まれます。
おもな都市はマドリッド、トレド、セゴビア、サラマンカなどがあります。特におすすめはプラド美術館や王宮などはずせないスポット目白押しのマドリッドと、中世そのままの景観が保存されているトレドです。
トレドの旧市街の街歩きは迷路のようで楽しいです。
2.地中海沿岸地方
地中海性気候の地域です。カタルーニャ地方、バレンシア地方、ムルシア地方、バレアレス諸島(マヨルカ島など)が含まれます。
おもな都市はバルセロナ、バレンシア、タラゴナ、カダケスなどがあります。
バルセロナはサグラダファミリア教会などのガウディーの建築と、ピカソ美術館やカターニャ音楽堂などがおすすめです。
バレンシアは、火祭りで有名な街です。
3.アンダルシア地方
メセタ地方と並び、スペインの典型的なイメージの地方といえるでしょう。イスラムの影響の多い建築が見れます。
おもな都市はセビリア、コルドバ、グラナダ、ロンダ、マラガなどがあります。ここで、なんといってもはずせないのはグラナダのアルハンブラ宮殿です。
他にも、コルドバのメスキータ、セビリアでは、王宮とヒラルダの塔がおすすめです。コスタデルソルといわれる海岸地方は、かわいい白い村が点在し、リゾート地としても有名です。
4.大西洋沿岸地方
こちらは海のスイスといわれます。海岸からわずか50メートルのところに2500メートル級の山がそびえていたりする地方です。
バスク地方、ガリシア地方、カンタブリア地方、アストゥリアス公国が含まれます。おもな都市は、ビスカヤ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ア・コルーニャなどがあります。
バスク地方は他の地域とは言語も違いますし独特の文化を持っています。すこし違ったスペインを体験したい人におすすめです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、ローマに次いで世界3番目の巡礼地で、大聖堂は必見です。旧市街の街歩きも楽しいです。
5、ピレネー山脈とエブロ川流域地方
アラゴン地方、ナバーラ地方、ラ・リオハ地方が含まれます。おもな都市は、サラゴサ、パンプロナなどがあります。パンプロナは牛追いのサン・フェルミン祭で有名な街です。
行きたい場所をピックアップ
スペイン8日間や10日間のお任せツアーに参加の場合は、だいたい代表的なスポットはカバーしています。しかし、前にも書きましたが、なるべく自由行動がある、日程がきつくないものを選ぶようにしましょう。
たとえば8日間で、マドリッドとその近郊、アンダルシア地方、バルセロナ、とくると、結構ハードです。毎食毎食ツアーの他の人と一緒だと、かなり消耗しますから、1食はキャンセルして、お部屋でのんびりするなど工夫する手もあります。
いずれにせよ、自分の行って見たい場所を、ガイドブックや写真集、スペイン政府観光局のHPなどを利用してピックアップしてみましょう。
なおスペイン政府観光局は日本語版の州ごとのパンフレットを作っていて、ファックスやEメールで資料請求できます。無料で送付してくれるので利用価値大です。