平成の大改装で美しく生まれ変わった小田原城。
その敷地内にもう1つ、新たに生まれ変わった施設があります。それは「常盤儀木門SAMURAI館」です。

常盤木門のすぐ横にあり、1階は甲冑などの衣装の貸し出し、2階には新たに展示スペースを設け、小田原城で収蔵する武具などをはじめ、日本甲冑武具研究保存会会員が所蔵する甲冑や日本刀を展示しています。
また、デジタル映像と音楽を使って武士の世界観を表現するプロジェクションマッピングも楽しむことができます。
入場料は200円。小田原城天守閣の入場券500円と合わせて買えば700円が600円になります。今回は小田原城ホームページで入手できる割引券を使って、600円が540円になり、さらにお得に入ることができました。
入り口でチケットを渡して薄暗い階段を上がると、目の前には大きく「the SPIRITS of SAMURAI~武士の心~」と展示のコンセプトが描かれています。

これを見ただけで気持ちが高ぶります!階段を上りきると、右手には展示スペースが広がりますが、まずはチェックしておきたいものがここに!

ショーケースの中に兜が1つ鎮座していますが、特にきらびやかなわけでもなく、これと言った特徴もないのですが、なぜ、こんな入ってすぐのところに・・・と思い、前に立つとその理由がわかりました。
なんと、あのタモリさんがおかぶりになった兜なのです!!!タモリさんの兜姿の写真もありました。かっこいい・・・。
いきなりのタモリさんの歓迎に気をよくして奥に進みましょう。向かって左が甲冑コーナー、左が日本刀コーナーになります。まずは、甲冑コーナーから。

小田原城の中にも甲冑が展示されていましたが、明るすぎてあまり迫力を感じませんでした。ですが、ここは、計算されたようなライティングで甲冑がより重厚に見えます。

先ほどのタモリさん着用の兜を見てもわかりますが、兜の飾りがそれぞれ異なっており、持ち主のこだわりが感じられます。

実際の戦では邪魔にならないのかなぁ。敵に見つかりやすいのでは・・・と思いましたが、武士たるもの敵から隠れるなど、もってのほか。むしろ、ここにいる!と堂々と自分をアピールしたのかもしれません。
甲冑コーナーと日本刀コーナーの間には、プロジェクションマッピングコーナーがあるので、ここで映像を見ながら一休み。コーナーの中央に真っ白な甲冑と白い背景があり、そこに映像が映し出されるようになっています。
甲冑に向かって左右にイスがあるので、空いていれば座ることもできます。武士の生き様が、桜吹雪とともに流れる映像は5分程度の短いものですが、一見の価値はあります。白い甲冑がいろいろな色やデザインの甲冑に変化する様子も楽しめます。
武士の生き様をきれいなビジュアルで堪能したあとは日本刀コーナーへ。

こちらには小田原城に縁のある人々が持っていた日本刀が展示されていました。

刃が欠けているもの、見事に磨き上げられ美しくも妖しく光るもの、見ているだけで吸い込まれそうになる美しさでした。人を斬る日本刀なのに美しさを感じてしまうのはなぜなのでしょうか。
仇討ちの際に使われた刀など、それぞれの刀のいわれなども書かれていました。
全体をぐるりと見て回って、30分もかからずに見ることができる施設なので、せっかく小田原城へ行ったならここもセットで見ることをおすすめします!
旅データ
- 入場料:200円
- アクセス:小田原駅から徒歩10分
- URL:https://odawaracastle.com/castlepark/tokiwagimon/