超がつくほど有名な観光地、栃木県の日光にある中禅寺湖。その中禅寺湖に流れ込む湯川に、華厳の滝・湯滝と並び、奥日光三大名瀑(めいばく)と言われる「竜頭(りゅうず)の滝」があります。中禅寺湖に旅したとき、その名前に魅かれて訪ねてみました。
出発は日光駅から。レトロモダンな駅舎が旅の気分を盛り上げてくれます。

湯元温泉行きのバスに乗って、およそ1時間の小トリップです。日光の自然の風景を楽しみながらのバス旅、あっという間に目的地に着いてしまいました。バス停「滝上」で降りて歩くとすぐ、茶屋が見えてきます。

「瀧の正面へ30歩」
30歩…!?不思議な看板が迎えてくれますが、滝はまったく見えません。本当に30歩で滝にたどり着くのか…。不安になりながら正面に見える茶屋へ入ってみました。

おいしそうなお団子や、お土産が並ぶ茶屋を通り抜けると…

湿気をふくんだ風圧とともに、いきなり滝が現れました。二手に分かれた滝が激しい水音とともに滝つぼに流れ落ちていきます。その迫力にしばし呆気に取られ、滝をながめました。

中央に大きな岩があり、左右に分かれて流れ落ちる様子が龍の頭に似ていることから、「竜頭の滝」の名前がついたそうです。

右の滝は流れてくる奥の方まで見ることができました。流れ落ちている階段状の岩場は、男体山の噴火によってできたものだそうです。黒い岩肌と白い滝のしぶきのコントラストが美しく、何回もシャッターを切りました。
せっかくなので、茶屋でお団子をいただきながらしばし休憩。

滝つぼから登ってくるマイナスイオンにも包まれて、至福の時間でした。光の加減によって、ときどき現れる虹も目を楽しませてくれました。

滝つぼから流れ出た水は中禅寺湖まで流れているそうです。川の流れと同じく、私もこのあと中禅寺湖に向かいました。

道中、山伏の行列に出会ったり、

猿の親子に出会ったり…。いろいろな出会いがありました。

竜頭の滝は華厳の滝ほど有名ではありませんが、訪ねてみる価値のある場所でした。その姿はとても美しく、迫力もあって、何より間近で見ることができるのが一番の魅力かもしれません。紅葉の美しい秋には写真を撮りに多くの人が訪れるそうです。
木々の緑と黒い岩肌、そして白の水しぶきのコントラストが美しい、春から夏も良い季節でした。
旅データ
- アクセス:バス停「滝上(東武バス)」下車、徒歩1分
- URL:https://www.nikko-kankou.org/spot/6/