長崎ペンギン水族館は、その名の通りペンギンの飼育に特化した水族館です。地球上に生息する18種類のペンギンのうち9種類が飼育されていて、世界で一番飼育種類が多い水族館となっています。
また、繁殖技術に優れ、7割が同館で繁殖したペンギンで、その方法は「長崎方式」として世界に名が通っています。今回はそんなペンギンだらけの水族館に行って来ました。
周辺は「自然体験ゾーン」として遊歩道やビオトープが整備され、館内だけではなく周辺環境も楽しめるつくりになっています。
エントランスを入った最初の展示室では、水槽の中をまるで飛んでいるように泳ぐペンギンが見られます。深さ4メートルという、国内最大級のペンギンプールです。

ペンギン水族館という名前ですがもちろんお魚もいます。長崎の海に生息する魚たちの水槽です。

キングペンギンです。かつてこの水族館ではペンギンの飼育記録として世界一とされているキングペンギンの「ぎん吉」がいましたが、残念ながら2002年に死亡しています。

こちらはヒゲペンギン。ガラス越しですがちょっぴり仲良しになりました。

これはペンギンと共に同館自慢の展示物である世界最大の淡水魚プラー・ブック(メコンオオナマズ)です。全長は大きいものでは3メートルにもなるそうです。
タイ政府から長崎市に寄贈されたもので、国内でもここを含めて2か所しか展示されていない希少種です。流石に3メートル級のものはいませんでしたが、圧倒される大きさでした。

温帯ペンギンの水槽です。暑さに強い種類のペンギンたちが展示されています。

同館ではペンギンの行進やえさやりなどペンギンと間近でふれあえるイベントが多数企画されていますが、こちらはその一つであるふれあいペンギンビーチでのお食事タイムです。えさのバケツを持った飼育員さんの後をついて歩く姿が愛らしいですね。

ふれあいペンギンビーチは自然の海辺を網で囲った区域で、水族館で飼育されたペンギンが本物の海にいる姿が見られる、貴重な展示です。

お食事タイムが終わり、ほかのペンギンたちは海へ帰っていったのですが、一羽だけ飼育員さんのそばを離れないペンギンがいました。空っぽになったバケツを見せても離れません。「エサをもっとよこせ」と顔に書いてありますね。
飼育員さんによると、このペンギンはいつもこうなのだそうです。食いしん坊なのか…。

まさにペンギン天国である長崎ペンギン水族館。それほど広い水族館ではないのですが、興味深い展示がいくつもありペンギン好きもそうでない人にも楽しめる作りとなっています。
長崎市内からは少し離れていますが、一見の価値は十分にあるスポットです。
旅データ
- 観覧料:510円
- アクセス:「長崎駅前東口」バス停から「ペンギン水族館前」バス停下車、徒歩すぐ
- URL:https://penguin-aqua.jp/
