実際どんなトラブルにあっているのか?
一番多いのは、やはりスリです。
周りにたくさん観光客がいるし、安心してコンコルド広場で家族写真を撮っていたら、いきなり男の子の集団に囲まれて、財布を盗られた、という事例もあります。
地下鉄1号線の、コンコルド駅やパレロワイヤルミュゼデュリーブル駅では、駅のホームで『スリに注意してください!』と日本語を含め、各国語でアナウンスが流れていました。
また、オペラ座周辺がとくに多いのですが、アンケート詐欺兼かっぱらいのような事例も増加しています。
『Do you speak English?』となにかパンフレットかアンケート用紙風のものを持って近づいてくる若い女の子たち。
ついつい英語でこう声をかけられると、反応してしまいそうになりますが、彼女達は強引に『あなたに500ユーロ与えます』などの紙に署名させて、お金をとろうとしているんです。
見た目は、普通のかわいい女の子で、とても犯罪者に思えないので、たちが悪いです。数名のグループを組んでいるケースがほとんどのようです。
とにかく、絶対反応しちゃ駄目です。
声をかけられて怖くなって逃げたら、集団で追いかけてきて髪をつかまれ、髪留めをとられたなどかなり暴力化の傾向がありますので十分注意しましょう。
対策は?
対策としては、お店やカフェに入ってしまうのが一番です。
オペラ座周辺でしたら、ギャラリーラファイエットやプランタンなどのデパートがあり、入り口に警備員の人がびしっとスーツを着て立っていますから、避難ポイントとして街歩きの際、工夫すると便利です。
ちなみに、このギャラリーラファイエットの本館地下一階には日本人用の案内カウンターがあり、そこにはしっかり警察に出す被害届の用紙もおいてあります。
もちろん本来は免税手続きをするのがメインのカウンターです。
いかにスリなどの被害に会う人が多いのかわかっていただけるかな、と思います。