大分県のくじゅうエリアといえば、高原ドライブや温泉、ハイキングとさまざまなレジャーが楽しめるエリアです。
山岳と草原のイメージがありますが、実は広葉樹の原生林や湧水と渓流が楽しめるスポットがあるのをご存知でしょうか?
今回はそうした「男池湧水群」を訪れた様子をご紹介します。
緑豊かな川沿いを走る
くじゅう高原から由布市役所のある庄内地域まで走る県道621号線沿いに男池湧水群はあります。この道はくじゅう連山でも珍しい、広葉樹の原生林が残る「黒岳」の山麓を通るルートで、男池周辺は特に緑が深いエリアです。
黒岳を源流とする阿蘇野川に沿った道で、男池に近づくと道幅がどんどん狭くなり(それでも路線バスが通るんですよ!)運転が怖くなるくらいですが、その分豊かな自然の中を走るのでドライブしているだけで癒されていくような、そんな素敵なルートなのです。
私は5月の新緑の季節に訪れましたが、木漏れ日がキラキラしていていました。
森の中に湧く青く澄んだ水
男池湧水群の看板が見え、県道沿いにある駐車場に車を停めて湧水群へ向かいます。駐車場はキチンと整備されていますが、一歩遊歩道に入るとうって変わって深い森の中を歩きます。

木道が造られていますので、ヒールのある靴でも足元の心配はいりません。
コツコツと優しい音を立てながら、駐車場から徒歩5分ほどで湧水群に到着します。6~7mほどの丸い池からは、澄んだ水が次々と湧いてきていて、あまりに澄んでいるためか底がほのかに青みがかっていました。

たくさんの木々を蓄え、元は火山だった黒岳に降った雨が、1年ほどかけて麓にシミ出てきたのがこの湧水です。ミネラルや炭酸ガスが含まれた水は、池から直接汲んで飲めるほど清らか。
自由に汲めるのでポリタンク持参で訪れる地元の方がよく訪れます(清掃協力金100円が必要)。
マイナスイオンに溢れた「名水の滝」
湧水群の周辺には遊歩道が設けられており(木道ではありません)、西へいけば黒岳の登山道へ続き、東へ歩くと15分ほどで「名水の滝」に着きます。原生林の森林浴を気軽に楽しめるのも嬉しいポイントです。
ここは男池湧水群などから流れ出た阿蘇野川の滝で、高低差はそれほどありませんが、周りの木々が囲いになってマイナスイオンが豊富なのでしょうか、すごく清々しい気分になりました。
名水の滝まで来ると、周囲は木道階段や飛び石が整備されています。滝にできるだけ近づいて、初夏の暑さも忘れる涼しさを味わいました。

大分の観光スポットとしてはちょっとマイナーな男池湧水群ですが、くじゅう方面を訪れる際はぜひ寄ってみてください。おすすめできる癒しスポットです。