山梨

【山梨】桃源郷の風景を楽しめる富士山伏流水の湧水池「忍野八海」

忍野八海

水底の水草や魚がはっきりと見える透明度、手をふれると驚くほど冷たい水。

青森県の奥入瀬渓流、北海道の羊蹄山周辺の湧き水スポットなど、美しい水に出会いたくて、旅の目的地を決めることも多い私。そんな私がずっと憧れていた場所があります。山梨県の忍野村にある「忍野八海(おしのはっかい)」。富士山の伏流水を水源とする湧水池です。

忍野八海

その場所を知ったきっかけは1枚の写真でした。まるで魚が空中に浮かんでいるような写真。あまりの透明度に水が存在していないように見えるのです。その写真を見てから、ずっと行きたいと思っていました。

旅に出たのは5月の初め。平地より涼しい気候なのか、ちょうど桜の時期を迎えていました。満開の桜に旅の期待も高まります。

満開の桜

そして「忍野八海」に到着。遠くには日本一の名峰、富士山を望みます。

忍野八海

湧水池をのぞき込むと、かなりの水深にも関わらず、水底まではっきりと見えます。豊富な湧水のなかを悠々と泳ぐ魚たち。その水の美しさに吸い込まれてしないそうな錯覚を覚えます。

池の中

その名のとおり、忍野八海は8つの湧水池から構成されています。その中でも印象的だった3つの湧水池をご紹介します。

こちらは「湧池(わくいけ)」。一番深いところは4メートルもあります。

湧池

橋の上からのぞいてみると、はっきりと底まで見えます。その深さになんだか心臓がドキドキします。向かいには水車小屋もあり、とってもフォトジェニックなスポットでした。

こちらは「お釜池」。ちょうど満開のツツジが鏡のような水面に映り、幻想的な風景でした。

お釜池

8つの池のなかでは一番小さいですが、中に直径1メートルほどの穴があり、急に深くなっています。水深は4メートル。池のヌシのような魚が穴の入口に陣取っていたのも印象的でした。

こちらは「菖蒲池」。その名のとおり、菖蒲の葉が青々としています。開花の時期もきっと美しいと思います。

菖蒲池

この忍野八海は富士信仰の霊場でもあり、古くは富士講の信者が富士登拝を前に水行を行って身を清めていたそうです。

忍野八海

修行したわけではないですが、清らかな水を見ているだけで、心が浄化されるような清々しい気分になれました。この場所がもつパワーのおかげかもしれません。

そして、桜や水仙、ツツジなど、季節の花が咲き乱れる風景をみながら、きっと“桃源郷”とはこういう場所のことを言うのだろうな…などと思いながら、ゆっくりした時間を過ごしました。

もしかしたら、昔の人たちも同じような景色を見て心を癒されていたかもしれません。

富士山の雪解け水

おみやげもの屋さんの並ぶ通りでは、名水を利用したコーヒーや、おそばなど、おいしいグルメも楽しめました。アジアからの観光客も多く、ますます人気の観光スポットになっているようです。

忍野八海の景色

美しい名水スポットで癒されたい方にも、写真が好きな方にも、おいしいものが食べたい方にも、ぜひおすすめしたい場所でした。

旅データ