新千歳空港から路線バスに乗っておよそ1時間。日本有数の温泉地、登別温泉に到着しました。車窓からの風景を楽しんでいたら、あっという間に着いてしまいました。
登別に来たのは、もちろん温泉がお目当て。疲れがたまってくると温泉に入りたくなる、自分は日本人だなーと、つくづく思います。
バスを降りると、温泉地らしく硫黄のにおいがします。そして、お土産物屋さんが建ち並ぶ温泉街が。旅行に来たっー!と気分も盛り上がる、風情ある温泉街です。
通りのあちこちに鬼の銅像が。

温泉街には全部で11体あるそうです。それぞれ表情&ご利益も違うので、探してみるもの楽しいかもしれません。
そして、なんと!温泉街の真ん中には、閻魔様まで…。

この閻魔様、2時間おきくらいに目が光ってしゃべるのです!大人が見てもけっこう怖いので、子どもはとっても怖いはず…。
ところで、なぜ、登別温泉で鬼や閻魔様なのか?
気になったのでネットで調べて見ると、昭和30年代、当時の若者たちが登別温泉のシンボル「地獄谷」から連想される鬼を主役にした“地獄まつり”を始めたことがきっかけだそうです。
今も続くまつりが成功し、鬼も登別のシンボルとして定着していったとか。ならば、登別温泉のシンボル「地獄谷」を見ないわけにはいきません。

なだらかな坂道の温泉街をずっと登りきった奥に地獄谷はありました。近づくにつれ、硫黄のにおいが強くなります。
そこには、日本とは思えない荒涼とした風景が。

あちらこちらから湯気が噴き出し、噴き出し口のところには黄色い硫黄のような色が見えます。まさに地獄!風景に圧倒されながら進みました。

歩くところは木の遊歩道があっ、とても歩きやすいです。むき出しの山肌と、紅葉しはじめた木々のコントラストも美しかったです。
遊歩道の終着には「鉄泉池」という小さな間欠泉が。ブクブクと煮えたぎる熱湯と、ものすごい湯けむりを、おっかなびっくり、のぞき込むことができました。

地獄谷では、1日1万トンもの温泉が湧出され、温泉街のホテルや旅館に給湯されているそうです。その温泉も9種類と種類が豊富で、昔からたくさんの人がこの温泉に入りに訪ねてきたそうです。登別温泉の人気の秘密ですね。

地獄谷よりさらに奥には「大湯沼」があります。日和山が噴火した時の火口跡で、沼底では130℃の硫黄泉が噴き出しているそうです。

私が訪ねた時は日が沈みかけていたのですが、それでも沼全体から立ち上る白い湯気は、遠くからでも良く見えました。ここにも地獄のような風景がありました。
地獄谷や大湯沼で温泉の生まれるところをみてから入る温泉はまた楽しいものでした。

宿泊してたっぷり楽しむも良し、日帰り入浴でいろんな泉質を楽しむのも良し、いろいろな楽しみ方ができそうな登別温泉でした。お土産屋さんのユニークに鬼グッズもきっと自分のお土産にひとつ欲しくなりますよ。
旅データ
- アクセス:JR登別駅前から路線バスで15分
- URL:https://www.noboribetsu-spa.jp/