海外ひとり旅ならではの気になるところは、「パリっ子たちは、一体どこで遊んでいるんだろう」ということ。ガイドブックに載っている観光地じゃなくて、地元の人たちが行くエリアを詳しく知りたいものですよね。
そこで、今回はパリ在住だから分かる、最近特にアツいカルティエ(エリア)、マレ地区をご紹介します。
マレ地区って一体どこ?
マレ地区といっても、実は幅広いのです。北マレや南マレ地区もあるくらいなので、すべてを網羅するのは少し難しいです。
ただ、王道を知っておくだけでも、その地区の雰囲気になれることができるので、ぜひとも覚えてみてください。まず、パリは20区からなっています。別名「エスカルゴ」とも呼ばれています。そんなパリの3区と4区がマレ地区です。
どうしてマレ地区がアツいの?
実は、近年だからこそ流行の発信地となっていますが、13世紀までは農地だったのです。だからこそ名前にマレ(フランス語で沼という意味)がついているのです。17世紀の美しい建物が並ぶ歴史的地区として有名です。
マレ地区は、セレクトショップやおしゃれなカフェ、かわいい雑貨屋に洗練されたファッションのショップなど、女子にはたまらないものがたくさんあるから人気です。
観光客も最近は多くなってきましたが、マレを歩いているだけであなたのお気に入りのお店が必ず見つかるといえるでしょう。
マレ地区を歩くときのポイントは、地図を見ずに気に入ったお店や道を、勘に頼って歩くだけで楽しめるということです。
マレ地区の散策ルート
初心者向けは、やはりメトロ1番線のサン・ポール駅(St-Paul)から出発すると良いでしょう。駅の目の前を通っているのがリヴォリ通りです。南と北側に多くの貴族の館が残っているので、観光地としても楽しめます。
まずはリヴォリ通り南側のサンス館、ドモン館は必須です。特に、サンス館(Hotel de Sens)は、マレ地区最古の館としても有名なので、歴史が得意ではない人も魅了されること間違いありません。
この辺りのすぐ近くにはセーヌ河も流れています。少しセーヌを見学することもできるので便利ですね。
そのあとはリヴォリ通りの北へ行くことをオススメします。実は、この辺りは多くの貴族の館が一般公開されているので、興味があれば中に入ることもできます。
カルナヴァレ館はパリ市歴史博物館に、スービーズ館は国立古文書館、ドノン館はコニャック・ジェ美術館、ラモワニョン館(Hotel Lamoignon)はパリ市歴史図書館、マルル館(Hotel de Marle)はスウェーデン文化研究所になっています。
そのなかでも一番人気はやっぱりサレ館(Hotel Sale)といえます。現在はピカソ美術館になっています。ピカソ絵画の豊富なコレクションが鑑賞できます。
館めぐりを終えたら、ユダヤ人街であるロジエ通り(rue des Rosiers)へ行ってみましょう。
ここでは、普段目にすることのできないイスラエルの食材店で惣菜を買ったり、おもしろショップに入ってみたり、食べ歩きにファラフェル(中東のコロッケ入りピタパン)も試してみるとマレ地区を存分に味わうことができるでしょう。
ヴォージュ広場から西へ向かうと、さまざまなブティックが並んでいます。この辺りは最先端のブティックが集まり、まさに流行の発信地になっているのです。