北海道の帯広に旅したときのこと、帰りの飛行機まで時間があったので空港の近くで観光したいな、と思っていました。
最近、北海道ではガーデン巡りが人気だとか。ドラマでも有名になった風のガーデンや上野ファーム、十勝千年の森など、広くて涼しい北海道ならではの素敵なガーデンが増えているようです。
せっかくなので、そんな場所を観光案内所で聞いてみると、「真鍋庭園」をおすすめされました。帯広市内から空港に向かう道中にあるとのこと。純和風な名前に、ちょっとイメージとは違う日本的な庭園かしら?と思いつつも、行ってみることにしました。
行ってみてびっくり!!
とっても広くて、おとぎの国に迷い込んだかのような、不思議な魅力の庭園でした。あまり知られていないのはもったいない!そう思い、「真鍋庭園」のみどころをご紹介します。

真鍋庭園は、約50年前から公開されている老舗の庭園で、その広さはなんと100ha!面積、日本一だそうです。園内には日本風庭園と、西洋風庭園、風景式庭園の3つテーマがあり、それぞれ全く趣のちがった庭を楽しむことができます。

まず順路の最初にあるのは大きな池のある日本庭園。池には鯉も泳いでいます。

さらに進むと、まったく植物の種類が変わり、ヨーロッパガーデンになります。

北海道の気候にあった北欧の植物が多いようです。ムーミン谷のムーミンは、きっとこんな森に暮らしているんでしょうね。
おとぎの国に出てきそうな赤い屋根のお家。

植えられている植物が変わっただけで、まるで違う国の庭園にいるような気分になります。
歩いていて可憐な花も見つけるのも楽しみです。

園内には展望デッキもあり、少し高いところから庭園を見ることもできます。

登ってみると日本ではあまり見かけない、背の高い木があることに気がつきます。真鍋庭園では、60年以上も前から世界中の植物を収集して、栽培しているとか。その数、なんと数100万本!庭園というより、もはや植物園です。
あまり見たことのない植物が多いことが、おとぎの国に迷い込んだような気分にさせてくれるのかもしれません。
かわいらしい看板もありました。キツネの鼻にはなぜかセミの抜け殻。

これはクリスマスに大活躍の“モミの木”のベビーたち。小さいけれど、ツリーの形をしていて、とってもかわいいです。

銀座ミキモトや帝国ホテルロビーのツリーに、ここ真鍋庭園のモミの木が使われることもあるそうです。もしかしたら、知らずに出逢っていたかもしれません。
モミの木は買って帰れるそうなので、育てる自信とお庭のある方はぜひ。
園内には、カフェや苗木の販売ショップもあって、マイナスイオンたっぷりの庭園で癒しの時間を過ごすことができました。帯広市内から、車で10分というアクセスの良さも魅力です。
エゾリスにも会えますよ!近くに行かれた際には、ぜひ訪ねてみてください。

旅データ
- 入場料:800円
- アクセス:十勝バス「西4条39丁目」バス停から徒歩5分
- URL:https://www.manabegarden.jp/