ペルーの空の玄関口でありながら、意外とスルーされがちな首都リマ。
マチュピチュやナスカの地上絵のような大きな世界遺産はありませんが、それでも見る価値のある観光スポットはたくさんあります。
そんな中から、2010年に開通した観光客の足としても便利に使えるメトロポリターノを利用して行けるスポットや、新旧入り混じるリマならではのスポットを1日で周るモデルコースをご紹介します。
リマの観光前に知っておきたいこと
まずリマを観光する上で、知っておいた方がよいことをご紹介します。
観光上、リマは大きく分けて新市街と旧市街の2つにわけられます。
歴史建造物が多いのが旧市街、新市街は新しいおしゃれなお店が多く、外国人旅行客も多く泊まっているエリアです。
その2つのエリアを結ぶ交通機関が、2010年に開通したメトロポリターノや、市民の足として活躍するバスです。
この位置関係と、それを結ぶ交通手段を押さえれば、あとは簡単です。
リマを1日で周るモデルコース
エルチニートのチチャロン

まずは腹ごしらえ。
チチャロン(揚げ豚肉のハンバーガー)は、新市街のミラフローレスエリアにある世界一の朝食。
カリッと揚がった豚肉はもちろん、付け合わせのタマネギがさっぱりして抜群の相性です。

腹ごなしが終わったら、旧市街へ移動します。
移動はメトロポリターノ。Ricardo Palma駅が最寄り駅になります。
ここから乗車し、下車駅はJiron de la Unionか、Tacnaです。Jiron de la Unionは、旧市街のメイン広場であるアルマス広場へ続くメインストリートのラ・ユニオン通りのそばですので、せっかくならメインストリートを歩いてアルマス広場へ向かいましょう。
アルマス広場周辺旧市街というだけあって、歴史のある建物がたくさん集まっています。
その中でおうすめのスポットはをご紹介。紹介するスポットはすべてアルマス広場から徒歩10分以内で行くことができます。
大統領官邸

現大統領の官邸ですので、衛兵さんもいて、物々しい重厚な雰囲気を味わえます。もちろん中には入れませんので、外から見て、その雰囲気を楽しみましょう。
リマ大司教宮殿博物館

中には宗教画や装飾品など16~18世紀の植民地時代の作品が展示されています。
見学の時間が取れないときは、建物を外側から眺めてください。特に2階部分の木造バルコニーが現存する建物はほとんどありませんので、ぜひ見ておいてほしいところです。
サン・フランシスコ教会・修道院

クリーム色がかわいい教会です。
クスコにも同じ名前の教会・修道院がありましたが、こちらはクスコより数段規模が大きくなっています。
特に地下墓地(カタコンベ)は、地下3階までありますが、見学できる地下1階部分だけも約2万5千体もの遺骨があるそうです。
トーレ・ダグレ宮殿

今度はピンクの建物がかわいらしい宮殿です。こちらは現在は外務省として使われています。2階部分の木造バルコニーの彫刻が繊細でステキです。
旧市街を堪能したら、再びメトロポリターノに乗って、ミラフレローレス方面へ移動します。
お土産を買い足しにメルカードインディオ!

Recardo Palma駅で下車して、徒歩7分ほどの所にあるメルカードインディオ。
小さな露店が迷路のように並ぶマーケットなので、クスコやマチュピチュ村で買い忘れがあったら、ここでお土産を追加購入できます。
なかでもおすすめは、クスコやマチュピチュ村のお土産市場では目にすることのなかった「ポンポネーラ」です。

毛糸でつくったポンポンをつなげて、のれんのようにしているもので、1本からバラ売りしているお店や、数本繋がっているものを売っているお店があります。
ポンポンの色もお店によって異なっているので、じっくり探してみてください。

太陽をモチーフにした鏡もいろいろなサイズがあって、かわいいですね。お土産を買っていて、ショッピング熱に火が着いてしまったら・・・
太平洋に面したショッピングモール「ラルコ・マール」へ

ラルコ・マールは、Recardo Palma通りと交差するAv. Jose Larco通りを旧市街とは反対方向に歩いて20分ほどの場所にあります。
ミラフローレスエリアを貫いて太平洋まで続いているメイン通りなので、明るいうちなら、それほど危険なこともなく、リマの景色を楽しみながら歩くことが可能です。
高級ブランドが軒を並べ、おしゃれなカフェやレストランもあるショッピングスポットでは、今までのお土産市場にはなかった、リマでもおしゃれでハイエンドな商品が並んでいます。

お買い物に疲れたら、カフェのテラス席で太平洋を眺めながら休憩もいいですね。
古い物と最先端の物が同居するペルーの首都、リマならではの過ごし方でした。