北海道の北見市、温根湯(おんねゆ)温泉という山の中の温泉地に、山の水族館「北の大地の水族館」はあります。この水族館、知る人ぞ知る水族館なのです。
なぜかというと、あの有名な水族館プロデューサー“中村元さん”がプロデュースしたから!新江ノ島水族館、池袋サンシャイン水族館など、超メジャーな水族館のリニューアルをプロデュースしたことで知られています。
しかも超低予算のため、ボランティアでプロデュースしたとか…にも関わらず、見ごたえたっぷりの内容にリニューアルしたとあってメディアでも取り上げられていました。
見せ方の工夫で成功した旭山動物園的なにおいを感じ、少し遠いですが行ってみることにしました!北見市内から車でおよそ40分。車窓からののどかな風景を楽しみつつのドライブです。

水族館といえば、海の近くにあるイメージですが、淡水の水族館なので山のなかでも大丈夫なんですね。ちょっと不思議な感じですが、さっそく行ってみます。

こちらは目玉のひとつ、世界初の「滝つぼ水槽」。滝つぼを下から眺める迫力の水槽です。

激しい水の流れに向かって、一生懸命に泳ぐオショロコマ。水の中にいるような不思議な感覚におちいりながら、しばらくぼーっと水槽を眺めていました。

そしてこちらは世界初の展示!ここ温根湯は、冬はマイナス20度にもなる極寒の地。なんとこの水槽、外にあるので冬には凍ってしまうそう…。

魚たちは大丈夫なのかしら?と心配になりますが、冬の間、厚い氷の下でじっと春を待っている様子が見られるそうです。そんなの見たことないので、冬も来たくなりますね。

この巨大な魚たちは、日本最大の淡水魚「イトウ」。かつては北海道の川にもたくさんいたそうですが、いまでは数が減り、幻の魚ともいわれているそうです。
人間の子どもより大きい!青く澄んだ水に1mを超える巨体が群れで泳ぐこの水槽、見ごたえたっぷりです。
熱帯淡水魚たちもたくさん展示されていました。なんと!温根湯の温泉と冷泉による混合湯で育てているそう。すると病気もせず、どんどん大きくなるんですって。温泉が魚にも効くなんて、びっくり!


身体がすけすけの美しい魚たちも。

金魚の万華鏡も美しい!

特別に珍しい魚がいるわけではないですが、やっぱり見せかたが斬新で見ごたえたっぷりでした。低予算でもツボを押さえて、新しい切り口で提示すればここまでできるんだ!と何だか勇気までもらいました。

隣接する「果夢林の館」では、セレクトショップで売っていそうな木の器がとってもお安く買えたりします。行かれた際は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
旅データ
- 料金:670円
- URL:https://onneyu-aq.com/