飛行機の離着陸のとき、耳がき~んと痛くなった経験がありませんか?なんでこういうことが起きるのかというと、離陸後の上昇時と着陸前の下降時の15~30分間に気圧が非常に変化するからです。
それによって、耳の鼓膜に不具合が出たりしてしまうんですね。スキューバダイビングをしている人なら「耳抜き」をすれば対応できるようです。
鼻をつまんで、んっっと息を飲み込む動作をするものなんですが、筆者はどうもうまくできません。そこで今回は簡単にできる飛行機の気圧対策についてご案内します。
あめ玉をなめる
のど飴でもなんでも好みで大丈夫ですので、バッグにあめ玉をいれておきましょう。かなり症状が緩和されること請け合いです。
耳のトラブルに関しては、ひどい人だとあまりに痛みがひどいので帰国後病院に行ったら鼓膜が破れていた、という事例があります。
また、行きの飛行機で耳を傷めてしまって、旅行中耳の聞こえがわるかったなどという事例もありるので、要注意です。
ちなみに機内の気圧ってどのくらい?
機内の気圧はだいたい0.8気圧に保たれています。
数字だけだとわかりませんよね。具体的に言うと、大体2000メートルから2500メートルの山の上と同じ気圧です。普通、よほどの山ガールでなければあまりこういった山に登った経験はないでしょう。
これだけの気圧になると、一体どうなるのでしょう?
お酒に酔いやすくなる!
アルコールの体内摂取が早まるため、およそ地上の2倍の量を飲んだ計算になり、お酒に酔いやすくなってしまうのです。
機内でのお酒は無料ですし、おいしそうなワインとか、エアラインによってはエコノミーでもシャンパンがあるところもあります。どうしてもちょっともう1杯と、食事のときにお代わりしてしまう人も多いかなと思います。
せっかくの旅行ですし、お酒はやめろとはいいませんが、ワイン1杯=2杯飲んだのと同じ、ということを頭に入れておきましょう。結構、機内でお酒を飲みすぎて、目的地に着く直前に具合が悪くなる人もいますので。
水分をたくさんとって対策を
お酒を飲む人も飲まない人も、機内では水分補給をしっかりしてください。
ここで言う「水分」はコーヒー・紅茶・お酒は含みません。これらは利尿効果があるので逆効果です。ミネラルウォーターやフルーツジュース類をたくさん飲むようにしましょう。
ちなみに飛行機の機内食のカロリーってどのくらいだと思いますか?
なんとメインで平均1,000カロリーほどになります。気圧の関係で味覚が鈍ってしまうので、濃い味付けにしないと味を感じないためらしいです。気圧っておもしろいですね。