2016年の熊本地震で大きな被害を受け、復興が進む熊本城。現在も立ち入りは禁止されていますが、周辺からその様子を見ることができます。今回は熊本城のおひざ元、観光施設「城彩苑 桜の小路」を訪ねてきました。
ゆるキャラ“ひごまる”もお出迎えしてくれました!

2007年の熊本城築城400年祭のシンボルとして誕生した“ひごまる”。今は頭に大きなばんそうこうを貼ってもらっているとか。傷が癒えるように、地元の製薬会社が無償で提供してくれたそうです。本当に早く傷が良くなりますように!
苑内の雰囲気はまるで城下町。気分も盛り上がります。

ここの魅力は、熊本ならではの食やものづくりのお店が23店舗も集まっていること。馬刺し、からし蓮根、いきなり団子に熊本ワイン、お土産にぴったりの逸品がそろっています。食べ歩きしながらのお土産探し、旅の醍醐味ですね。
お土産は最後にゆっくり選ぶことにして、まずは苑内の歴史文化体験施設「湧湧(わくわく)座」に向かいました。2階建ての施設で、1階は歴史を紹介するエリアになっています。熊本城を築城した加藤清正の肥後入国から、西南戦争までの歴史を知ることができます。
こちらは江戸時代の熊本城を再現したバーチャルリアリティ映像です。難攻不落の美しい城、その姿が見られない今、貴重な体験でした。

この湧湧座で人気なのが、時代衣装の貸出コーナー。侍や忍者、町娘など自分の好きな姿に変身できて、そのまま散策してもOKだそうです。ちびっこ忍者もたくさんいて、かわいかったです。

こちらは参勤交代でお殿様の乗った駕籠。

中にも入ってみました。たしかに歩くよりは全然楽ですが、車に慣れてしまった現代人には…。今のほうがよっぽど贅沢ですね。
床にCG映像がでてくるエリアもあって、“お勉強”という感じではなく、視覚を刺激されながら熊本城と城下町の歴史を知ることができました。

2階は時間によっていろいろなプログラムが上演される“ものがたり御殿”です。私が観たのは「カメラは見た!明治の熊本」。役者さんが演じるカメラマンが、明治時代にタイムスリップして、当時の写真とともに歴史を紹介するプログラムでした。

VRと寸劇の融合した舞台など、新しいプログラムも登場しているようです。映像だけでなく、俳優さんが出演されていることもあり、迫力ある舞台でした。
湧湧座を出ると、目の前の広場にぞくぞくと人が集まってきていました。きっとこのステージがお目当ての歴女も多いはず。イケメン集団、“熊本城おもてなし武将隊のステージです!

センターは細川忠興様、右手が清正公に仕えた加藤家三傑のひとり森本儀太夫様、左手が同じく加藤家三傑のひとり庄林隼人様だそうです。
歌あり、チャンバラあり、迫力のステージに思わず引き込まれます。

九州の名だたる武将10名で結成された武将隊。熊本城を拠点に日々PR活動をしているそうです。徹底した役作り、ほんとうに武将がよみがえったよう。

きっと熊本城の復興にも一役も二役も買っていく武将隊、これからも応援したいという気持ちになりました。
熊本を訪ねることだけでも、ささやかな復興の後押しになるかもしれません。ぜひイケメンおもてなし武将隊にも会いに訪ねてみてください。
旅データ
- 入園料:300円
- アクセス:熊本駅から熊本城周遊バスで約15分
- URL:http://www.sakuranobaba-johsaien.jp/