会津若松の観光名所といえば、白虎隊が眠る飯盛山です。今回は、飯盛山へ白虎隊のお墓参りに行ってきました。
白虎隊の名前と、どんな結末を迎えたかは知っていますが、もっと詳しく知りたかったので、無料のボランティアガイドさんにお願いして、飯盛山へ出発です。
飯盛山の入り口は長い階段から

正面奥に見える階段で頂上にある白虎隊のお墓を目指します。階段の段数は170段を越えるので、体力に不安を感じる方は途中まで併設のエスカレーターで登ることができます。こちらは有料で250円です。
まずは、階段前でガイドさんと合流です。どんなお話が聞けるのかワクワク。

ガイドさんは、ご自身で編集された資料を持っていて、写真やイラストを見せながらこれから登る飯盛山について説明してくれました。
案内時間は、飯盛山全体を回って約1時間だそうです。この時間は要望に合わせて調整してくれるそうなので、時間がない場合はダイジェスト版などのリクエストも可能です。
いざ、登頂!

階段の手前には大勢の人が並んで、神主さんのような方を先頭にお祈りをしていました。ちょうど会津祭りの最中だったので、ここでもお祭りのようなものが行われていたようです。
写真の右手に見えるのが、250円でラクができるエスカレーターです。屋根が付いているので、多少の雨でも大丈夫そうですね。

こちらが飯盛山の全体地図です。白虎隊のお墓のみならず、自刃の地、さざえ堂や、白虎隊記念館などなど見所はたっぷりです。
地図の中に、飯森という名前が多くあるのにお気づきでしょうか?ガイドさんから教えてもらいましたが、実はこの飯盛山、会津若松市の所有ではなく、飯森家個人所有の山だそうです。
歴史的事件があった場所を個人で所有されているとは驚きですね。
15分程度で頂上へ到着しました。意外と広く整備された頂上です。

頂上には白虎隊のお墓はもちろん、白虎隊の生き様に感心した海外各国からの記念碑、その他、白虎隊に縁のある方々からの記念碑などが並べられた広場となっています。
まずは、白虎隊のお墓参りと行きたいところですが、ガイドさんの説明に沿って最初に白虎隊自刃の地へ行きます。

こちらが自刃の地です。
この像が見ている先が、鶴ヶ城の方向で、ここから鶴ヶ城が燃えているのをみて、白虎隊の隊士達は腹を切ったと言われています。
その中でも唯一生き残った隊士は、自分だけ生き残るなど不義理なことをしてしまって、二度と会津の地を踏むわけにはいかないと、会津を去ってしまった方もおり、その方の死後、飯盛山に墓碑が立てられたそうです。
死後にやっと故郷に帰って来ることができたんですね。

同じ景色を眺めてみました。現在は建物も増え、鶴ヶ城もわかり難いですが、当時は赤瓦の鶴ヶ城がよく見えただろうと思います。
会津若松の町を一望したあとは、最初に到着した広場に戻って、白虎隊のお墓へ向かいます。

全部で19のお墓が並んでおり、1つ1つに隊士の名前が書かれています。亡くなった年齢も書かれており、見てみると14歳から17歳。今の中学~高校生の年齢で戦いに出ていたんですね。
お墓の前にお線香売り場があり、1束50円でしたので、こちらをお供えしました。
頭は人間、身体が蛇の神様

続いて、宇賀神堂です。五穀豊穣の神である、身体は白蛇、頭は人間の宇賀神をお祭りしています。ちょっとグロテスクな感じもしますが、五穀豊穣の神様とのことですので、この近辺の農家の方からの信仰が厚かったのではと思います。
また、社の中には白虎隊十九士の洋装の像も祀られています。そしてその横には供養車がありました。

このてっぺんにある車を手前に回して、キィーという音がすれば、白虎隊の供養になるという物です。また、悪夢を食べる獏の上に乗っているため、これを回して音がなると悪夢が消えてなくなると言われています。
石造りとはいえ、生き物の頭の上に乗るのはちょっと躊躇しますが、無事音がなったので悪夢退散成功です!
最後は白虎隊の隊士達が通った戸の口堰洞穴

戸の口で戦っていた白虎隊は、鶴ヶ城の様子を確認するために、通常の道ではなく、この洞穴を抜けてきたそうです。当時から用水路として使用されており、その水の流れは意外と強く、この強い水流の中、暗い洞穴を歩いてきたんですね~。
私ならきっと途中で音を上げてしまいそうです。

水は澄んでいて、とてもきれいでした。
帰りは最初の地図にあった、「ラクな参拝順路」で帰ってきました。最初に登った階段の前でガイドさんとはお別れです。滞在時間は約1時間、たっぷり飯盛山を堪能できました。

最後にガイドさんご自身が撮影した写真や資料を、ポストカードくらいのサイズにしたカードをいただきました!一緒に飯盛山を歩きながら教えていただいたことや、会津若松のきれいな景色などのカードはとてもよい思い出になります。
ガイドさんと一緒に歩くと、ガイドブックには載っていない知識や情報などを教えてもらえるので、自分で回るよりずっとその土地に愛着が湧くこと間違いなしです。
せっかくの旅ですから、その土地のことをより深く知りたいですよね。そんなときはぜひ、ボランティアガイドさんに案内してもらうことをおすすめします!
旅データ
- 料金:基本無料(同施設内一部有料あり)
- 「飯盛山下」バス停から徒歩5分
- URL:https://www.iimoriyama.jp/iimori.html
