横浜の山下公園から海を臨むと、巨大な船「氷川丸」があります。今回、この氷川丸の豪華客船の船内を見学してきました!

船内に入ると、まずエントランスロビーで氷川丸の歴史を負ったドキュメント映像が流れています。戦前はシアトル航路の貨客船。戦時中は海軍特設病院船。戦後は再び貨客船として活躍した氷川丸。

太平洋を254回横断し、船客数は2万5千余名に及びました。そして第一線を退いた後は、横浜の地に停泊し、修学旅行生の宿泊施設や船上結婚式の会場として活躍した船として2016年、重要文化財になったようです。
利用したいろいろな人々の記憶に残る船だったのでしょうね。
エントランスで映像を見ていよいよ船内めぐりに出発!先へ向かうと一等食堂がありました。アールデコ様式の上品な空間です。

豪華客船らしい階段を発見。

ここを上に上がっていくと一等読書室、一等社交室があります。社交室はかつてダンスパーティーの会場になることもあった場所です。

さらにその先は展示室。シアトル航路へ向かう船旅の様子が紹介されています。

その先に一等喫煙室があります。ここは食後の男性たちがタバコと談笑を楽しんだ社交場でした。

そしてお待ちかねの一等客室がこちらです。

部屋にアメリカ製のベッドが2つ。冷温水がでる洗面台や当時としては珍しい換気・空調設備が導入されていました。
そしてこの先に一等特別室。

ここにはチャップリンをはじめ各国の貴賓や著名人が宿泊したスイートルームです。やはり一等特別室というだけあり、居間・ベッドルーム、バスルームがそれぞれ分かれてありました。

さらに上へ上がると操舵室がみられます。操舵室はその真下にある船長室とつながる鉄パイプ伝声管という管や無線室があります。

下の階の船長室は一等特別室同様に豪華でした。書斎兼ベッドルーム、それから浴槽付きの風呂もあります。

再び船内に戻ると、当時最新鋭だったエンジンが当時のまま残っている機関室をみることができます。

その先には料理を作っていたギャレー、三等客室があります。

一等客室の5分の1ほどの価格で泊まれた三等客室は二段ベッドが8個も並んでます。しかしこちらの宿泊者は一等客室などには入ることが許されなかったようですね。
見所満載の氷川丸でした。
旅データ
- 入館料:300円
- アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」4番出口から徒歩3分
- URL:https://www.nyk.com/rekishi/