「酷道」と呼ばれることもある国道439号線沿いの秘湯、郷麓(ごうろく)温泉まで日帰り入浴に行ってきました。須崎から197号線をひた走り、アイスクリーム屋のある三叉路を左へ曲がり、国道439号線へ入ります。

「ゆ」の看板が目印。「左折、車で5分」らしいのですが、さすがに5分では着かないと思います……。

道がひどいことは覚悟していたのですが、一車線の細い道は2キロくらい。

慎重に運転し、郷麓温泉に到着です。外観も一度建て替えがされているらしく、今風できれいな建物でした。宿泊もできるそうです。

中へ入るとたぬきの剥製がお出迎え。

この温泉は予約制・貸し切りの湯です。事前に電話で予約していたのですが、予約していた時間より少し早く来てしまったため、館内のテラスで休ませていただきました。

サービスでいただいた番茶とお菓子。運転で疲れた身体が休まりました。

温泉は隣の離れにあり、途中まで案内してもらいました。

着替えスペースとトイレ、それに貸し切りの浴槽があり、こじんまりとはしていますが、一人で入るには十分なスペース。

一応は50分800円とパンフレットに記載があるのですが、後に予約がなければそのまま入っていてもいいとのことで、ゆったりくつろぐことができました。

シャンプーなども備え付けてあり、タオルも常備されているので、手ぶらで訪れても大丈夫。

高知では珍しい硫黄泉。アルカリ性のなめらかな湯ざわりです。何より貸し切りなので、自分の好きな温度で自由に入っていられます。

青のレバーが水ですが、これも温泉水。薄めることなく湯質を堪能できます。
聞こえてくるのは川のせせらぎだけ。まるで別世界にいるかのようです。湯質の良さもそうですが、窓から見える景色が最高です。

見上げれば山あいから青空がのぞき、下を見れば渓流が眺められます。川のせせらぎを聞きながら、ゆったりとした時間の中でくつろげるのが素晴らしいですね。

秘湯と呼ばれることもある郷麓温泉ですが、常連客も多いとのこと。たしかに、何度も来たくなる場所です。たとえ酷道を通らなければならないとしても……。
ちなみに、帰りに三叉路にあったアイスクリーム屋さんに寄ってアイスをいただきました。

甘さ控えめのさっぱりとした本格的な味で、温泉帰りにぴったりです。特に冬は牛乳の成分が濃くなって一層おいしいのだとか。郷麓温泉にお立ち寄りした際にはぜひこちらも。

旅データ
- 料金:800円/50分(貸切)
- アクセス:津野町営バス「郷麓」から徒歩1分
- URL:https://www.attaka.or.jp/kanko/dtl.php?ID=7650