北海道の玄関口、函館。北海道新幹線も開通して、新函館北斗駅まで陸路でも東京から4時間で行けるようになりました。
おいしいイカや函館ラーメン、レトロな街並みに、函館山の夜景や温泉街。魅力的な観光スポットが多い函館ですが、「五稜郭」はぜひ見ておきたいと思い、函館駅から市電で向かいました。

北海道には札幌にも市電がありますが、本州だとあまり乗る機会もないので、乗るだけでもワクワクします。道路を車と一緒に走る不思議な感覚です。
市電を「五稜郭公園前」停留所で降り、五稜郭タワーを目指して歩きます。
現在の五稜郭タワーは2006年にオープンした新タワーで、初代タワーより50mほど高い107mあります。形も五稜郭に合わせて、五角形にこだわって建てられたそうで、すっと空に向かって建つ、シャープなシルエットが美しいタワーです。

さっそく展望台に登ってみると、まわりに高い建物もないので、360℃どこまでも見渡せるパノラマが広がります。きっと上から見られることを意識した教会の屋根。素敵なセンスです。

そして、五稜郭。

下からでは分かりませんでしたが、本当に美しい五角形の城郭でした。榎本武明や土方歳三ら旧幕府軍と新政府軍が戦ったという、歴史にも出てくる場所を見ていることにしばし感動。
フロアにはジオラマやパネルも展示され、五稜郭の歴史も学べるようになっていました。さらに土方歳三像もありました。

ちょうど日没の時間。函館山の向こうに沈む夕日を見ることができました。昼もきっときれいですが、だんだんと暗くなっていくマジックアワーをこの展望台で過ごすのもおすすめです。

五稜郭タワーを降りてから少し散策しました。鏡のように風景を映すお堀も幻想的な雰囲気でした。

すっかり日も暮れてしまったのでまた市電で戻りました。そして函館と言えば、ここでしか食べられない「ラッキーピエロ」。おいしいハンバーガーとドリンクをいただきました。

今回は少し遅めの時間に行きましたが、観光客も比較的少なくて、雄大な夕日のパノラマをゆっくり見ることができました。夕日を見ながら函館の歴史を想い、少しセンチメンタルな気分にもなりましたが、それも旅の良い思い出です。
旅データ
- 展望料金:840円
- アクセス:市電「五稜郭公園前」から徒歩15分
- URL:https://www.goryokaku-tower.co.jp/