山梨

【山梨】富士山の麓、噴火でできた摩訶不思議な洞穴「船津胎内樹型」を探検する

船津胎内樹型

山梨県側の富士山の麓、中央自動車道の河口湖ICから車で10分ほどのところに、「船津胎内樹型(ふなつたいないじゅけい)」という洞穴があります。何やらとっても珍しい場所だと聞き訪ねてみました。

看板には国の「天然記念物」とあります。

看板

しかし、どうみても洞穴の入口らしいものは見当たりません。

あるのは神社の鳥居と社殿だけ…。

神社の鳥居

ちょっと不安になりつつ、受付がある「河口湖フィールドセンター」へ。係の方がとっても丁寧にご案内してくれました。洞穴は「溶岩樹型」という地質学的にも貴重な造形物だそうです。

河口湖フィールドセンター

平安時代、富士山の噴火で流れ出た溶岩流が森の大木を囲んで固まり、木が焼失した部分が洞穴になっているとのこと。初めて聞く話、日本にそんな洞穴があったことにもびっくりです。説明を聞いてテンションUP!

早速、教えてもらった入口に向かいます。なんと、入口は神社のお賽銭箱の奥!?

入口

社殿のなかには、富士山に登山する富士講信者から寄進されたものがたくさん飾られています。洞穴は信仰の場所でもあるようです。

寄進されたもの

恐る恐る中に進むと真っ暗な洞穴が続いています。ところどころ照らされたライトで足元確認しながら進みます。

洞穴

大木の幹の部分が空洞になっているとはいえ、大人は腰をかがめて進む広さ。ちょっとした探検気分を味わえます!

壁面には肋骨のような溶岩の模様を見ることができます。

内部はいくつかの木が折り重なってできた溶岩樹型が組み合わさって、総延長は約70mもあるそうです。「母の胎内」「父の胎内」と呼ばれる部分からなっていて、古くから祈りの場所としても大切にされてきたと聞きました。

「母の胎内」までは約12mの長く狭い通路を進みます。

すれ違うことはできないので、入る前に声をかけて、誰もいないことを確認します。最深部には広い空間があって、この場所は江戸時代から変わっていないそうです。

暗くて上手く写真を撮れませんでしたが、江戸時代の人たちも祈りをささげたその場所にいることに、不思議な気持ちになりました。この神社の木花咲耶姫命は、安産・子授け神様なので、そんなお願いをしたのでしょうか。

そしてもう一方にある「父の胎内」を過ぎると出口が見えてきます。

溶岩のごつごつした壁面をたどりながら明るい光の差す方へ。どきどきの洞穴探検でしたが、やっぱり外に出られると安心します。

出口

自然の神秘と古くからの信仰が結びついた摩訶不思議な洞穴。まるで何か大きなものの胎内にいるような、不思議な感覚を味わうことができました。

神社の境内

富士スカイラインや河口湖からも近いので、機会があったら足を伸ばしてみてください。非日常の体験ができるおすすめのスポットです。

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