はじめに、この度の熊本地震で亡くなられた方に心からの哀悼の意を捧げると共に、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
阿蘇市は今年4月に起きた熊本地震で被災した地域です。ボランティアをするにはスキルも経験も足りない私なりに何か復興のお手伝いはできないかと考えた結果、旅行して湯水のごとく(と言っても微々たる額ですが…)お金を使うのが趣味と実益を兼ねているかなどと手前勝手な考えで、ドライブがてら阿蘇市を訪れてみました。
街はそれほど被害が大きかった様子はなく、いたって平穏な空気と美しい清水が流れていましたが…阿蘇神社は見るも無残な姿になり、観光列車も不通区間があるなど、それなりの爪痕は残っていました。

まずは阿蘇神社です。社殿は崩れ落ちていましたがお参りができないという訳ではありません。少しばかりの寄進と共におみくじを買いました。
引きよせ糸みくじという小さな糸巻きの入ったおみくじです。ちなみに橙色の糸は家族・友人との縁を引き寄せる糸なのだそうです。おみくじは幸先よく大吉でした。

お参りのあと、門前町を歩いてみました。本当なら人がもっと訪れているはずですが、少し閑散としているのは地震の影響ではなく、単に門前町のお店に定休日が多い水曜日に訪れてしまったからだと思います。お金を湯水のごとく使うという計画が早くも頓挫してしまいました…。

門前町にはあちこちに水基があります。水基とは阿蘇の湧水を誰もが利用できるように店先や庭先などに引いて作られたものです。この日は猛暑日だったので、冷たく澄んだお水はとてもおいしく、パワーをもらったような気がしました。
水基にはそれぞれ名前が付けられています。飛び飛びではありますが、近い所から順番に辿っていきました。
永寿泉
文豪の水
菓恋水
幸の泉
水基巡りの折り返し点は旧女学校跡です。うっそうとした林の中にレトロな建物が建っていました。現在はかわいらしい雑貨屋さんや甘味処の入るスポットなのですが、何しろ水曜日だったので…。

旧女学校跡で折り返して再び水基巡りに戻ります。参道に戻り阿蘇神社の前まで戻ってくると、三連の水車がありました。
妙音の水
よろずの水
三連水車
本当に暑い日だったのですが、豊富な水があちこちで沸いている光景はとても涼しげで、一瞬猛暑を忘れてしまいました。
きっとこのお水で入れたお茶やコーヒーはとてもおいしいんだろうな、と重ね重ね水曜日に訪れたことを後悔しましたが、その分人が少なくゆっくりと街を見られたことはラッキーでした。
阿蘇神社の復興には10年かかると言われてるので、機会があればまた(水曜日以外に!)訪れて、寄進をしてこようかと思っています。
それにしても、水出しコーヒー飲みたかった…無念。
旅データ
- アクセス:JR阿蘇駅から路線バスに乗り阿蘇神社バス停下車
- URL:https://www.aso-hifuri.jp/water.html
