入場者数であの上野動物園を抜いたと話題になった北国の動物園。旭山動物園は、全国に名前を知られるようになりましたが、行くにはちょっと遠い場所。北海道旅行の機会に訪ねてきました。
一時は廃園の危機さえあったと聞きましたが、駐車場も満車状態で観光客や地元の人たちで混雑していました。いったい何がそんなに魅力なのか、久しぶりの動物園にワクワクしながらチケットを買っていざ入園。
まずは入口ちかくのペンギン館へ向かいます。動物園といえばファミリーのイメージが強いですが、1人でカメラ片手に(私も含め…)来ている人も結構いて安心しました。
いました!空飛ぶペンギン!水槽の下のトンネルから見上げると、本当に空を飛んでいるようです。

視覚的なおもしろさにプラスして、水中のペンギンの高速の泳ぎにびっくり。陸上でのかわいいヨチヨチ歩きのイメージがちょっと変わりました。
写真を撮りつつ、ペンギンたちの遊ぶ様子を観察していたら1時間くらい経っていました…。冬にしかやっていない、雪の上のペンギンの行進もいつか見てみたいものです。

続いてはかわいしい看板に導かれ、ホッキョクグマ館へ。

一番の人気スポットなだけあって水槽の前はお客さんでいっぱい。水槽が見えるようになると、いました!水に入って遊ぶホッキョクグマ。想像よりずっと近いです。

目の前で泳ぐホッキョクグマ、ふわふわの毛が水でユラユラ動くところまで見えるなんて、この水槽のアイデアは本当にステキです。
続いても人気スポット、アザラシ館へ。楽しそうに遊びながら、ときどきチラチラこちらを見てくるアザラシ。観察しているつもりで、実はアザラシに観察されているようです。

有名な円筒の水槽にもいました!やっぱり人間を観察しながら、上と下の水槽をいったり来たり。泳ぎまわる姿が本当に楽しそうでした。

園内には、動物たちを書いた手描きの看板や絵があちこちにありました。元飼育員の絵本作家、あべ弘士さんの作品だそうです。とても力強く、あたたかい画風が動物園の雰囲気にぴったりでした。

綱渡りをするオランウータン。すごい身体能力です。

そして比較的新しく動物園に仲間入りしたオオカミ。眼光のするどさがカッコいい!館内放送に合わせて、遠吠えする姿も見られました。これもカッコよかった!

北海道には、昔、野生のエゾオオカミがいたそうです。家畜を襲う害獣として駆除されたこともあり、絶滅してしまったとか。食物連鎖の頂点にいたエゾオオカミがいなくなったことが、今度はエゾシカが増えすぎる原因になっているそうです。
生態系のバランスって本当に難しい…そんなことも考えさせられました。
紹介しきれなかった動物たち、エゾシカや、タンチョウヅル、レッサーパンダに水槽を泳ぐカバなどなど、たくさんの動物たちが出迎えてくれました。

パンダのような特別な動物がいるわけではありませんが、それぞれの動物のスゴイところをひきだしていて、動物たちへの愛がいっぱいつまっていること、それがこの動物園の魅力かもしれません。
動物たちが生き生きしているので、シャッターチャンスもいっぱいでした。おかげで写真を撮りすぎましたが…。たくさんの癒しをもらって、ココロが温かくなる動物園でした。
旅データ
- 入園料:820円
- アクセス:旭川駅東口前から路線バスで「旭山動物園」下車
- URL:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/