赤レンガ倉庫といえば、横浜の観光でもよく耳にするスポットです。歴史ある赤茶色の建物が港を背景に建つだけでもとても絵になっていますが、ここは外から眺めるだけではありません。内部はおしゃれなお店ばかり集まったショッピングスポットでもあるのです。
赤レンガ倉庫の歴史
横浜に本格的な港が造られたのは実は明治に入ってから。明治29年の大さん橋完成から次々に施設が造られていきました。第一倉庫・第二倉庫もこの計画の中、明治44年と大正2年に竣工します。当時は保税倉庫(手続きが済む前の海外からの商品を一時保管する場所)として使われていました。
戦後はアメリカ軍の港湾司令部として接収され、10年後に返還されてからは港湾付属の倉庫として平成元年まで使用されました。
その後横浜市に移管され、改修工事を経て平成14年に第一倉庫は文化施設として、第二倉庫はショッピング街として生まれ変わりました。
第一倉庫

1号館として1階が多目的スポット、2階がギャラリースペース、3階がホールと分かれています。
1・2階はイベントの内容に応じて広さを調節できるA~Cの3エリアに分かれており、ワークショップや展示会、パーティ、ミニコンサート、ギャラリーとさまざまな用途に使えるように造られています。休憩ラウンジや音響・照明施設、ミーティングルームもそろっています。
3階ホールはレンガ壁の素敵な壁を持つ舞台があり、客席が固定されていないのでさまざまなかたちでの催し物が可能。演劇やダンスのほか、クラブイベントなども開催されています。バー付きの休憩室もある本格的な造りです。
第二倉庫
2号館としてやはり3階建て、各階さまざまなお店が入っています。1階は半分が飲食エリアで、かの「bills」をメインとし気軽に立ち寄れるお店がそろいます。
港町っぽく「横浜イカセンター」が入っているものおもしろいです。残り半分は革小物、帽子、シルバーアクセといった専門店や「Laline」などのコスメショップ、ワゴンエリアでの期間限定ショップがあります。

2階は全フロアがショップエリアで、雑貨好きにはたまらない空間です。「unico」「チャイハネ」をはじめインテリア、アクセサリー、コスメ、和雑貨、ステーショナリーなどなどさまざまなお店があります。こちらにもワゴンエリアがあって、期間限定なのでいつ行っても目新しいお店が入るのが楽しいです。
3階は6つのレストランとカフェが入り、「Motion Blue yokohama」や「FISHERMAN’S MARKET」のように、全店内装にもこだわった造りで、特別なひと時が過ごせそうです。
夜景や屋外イベントも

赤レンガ倉庫では1・2号館あいだの広場でさまざまな屋外イベントが行われます。10月のオクトーバーフェストやクリスマスシーズンのスケートリンク、ストライダー(子ども用バイク)のコース、フリーマーケット、企業の展示会…週末はいつ訪れても賑やかです。
また夜は倉庫のライトアップが行われ、レンガ壁の暖かな姿や横浜の街・港の夜景との様子などとてもロマンチック。観光でもショッピングも楽しい赤レンガ倉庫。横浜観光の折にはぜひ訪れてくださいね。